このような場合に専門外来をご利用ください
- 白内障と診断されたが、手術が必要かどうか詳しく相談したい
- 緑内障の治療を続けているが、眼圧のコントロールがうまくいっているか不安がある
- 目が白く濁ってきたが、治療が必要な病気なのか、加齢による変化なのか判断がつかない
- 角膜のキズ(角膜潰瘍)がなかなか治らない、繰り返している
- 網膜の状態を詳しく調べてほしい、視力への影響を確認したい
- 片目、あるいは両目の見え方に異変があるようだが、原因がはっきりしない
- 手術を勧められたが、本当に今必要なのか、他の選択肢はないのか詳しく相談したい
- 今の治療で視力が保てるのか、専門医の見解を聞きたい
- 現在の主治医との説明に納得しきれておらず、多角的な視点で確認したい
- 高齢のため、麻酔や手術のリスクについて詳しく相談してから判断したい
目は一度失われた視力を取り戻すことが難しい、非常にデリケートな器官です。「様子を見ていいのか、今すぐ精密な検査を受けるべきか」の判断に迷われた際は、無理にご自身で判断せず、専門外来にてご相談ください。

眼科専門外来について
当院では、通常の一般診療に加えて、眼科領域を専門とする認定医による「眼科専門外来」を設けています。一般診療が、日常的な目のトラブルの発見・初期対応を担う窓口であるのに対し、専門外来は、より精密な検査機器を用いた診断と、専門的な知見に基づいた治療方針の検討に重点を置いた診療です。
一般診療で行えること/専門外来だからできること
| 項目 | 一般診療 | 眼科専門外来 |
|---|---|---|
| 視診・簡易的な眼の検査 | ● | ● |
| 角膜染色検査によるキズの確認 | ● | ● |
| スリットランプによる精密な前眼部観察 | 症例により対応 | 専門的・詳細な評価に対応 |
| 眼圧測定と緑内障の経過評価 | 基本的な測定 | 継続的・専門的なモニタリング |
| 眼底検査による網膜・視神経の評価 | 基本的な評価 | 精密な評価・画像記録 |
| 白内障の進行度評価と手術適応の判断 | 大学病院等へのご紹介 | 専門的知見をもとにした適応の見極めとご紹介 |
| セカンドオピニオンとしての精密な再評価 | - | 対応可能 |
| 診療時間 | 通常の診療枠内 | 十分な時間を確保した予約制 |
一般診療でも、目のトラブルの発見や初期的な治療には十分に対応しておりますが、専門外来では、スリットランプによる精密な観察や、進行度に応じた治療方針の緻密な検討など、時間をかけた専門的な診療が必要な場合に、特に力を発揮します。

専門外来は完全予約制です
眼科専門外来は、完全予約制で実施しております。飼い主様お一人お一人に十分な時間を確保し、検査結果や治療方針について丁寧にご説明するため、事前のご予約が必須となります。
| 開催曜日 | 隔週土曜日(月2~3回、詳細は当院までお問い合わせください) |
|---|---|
| 受付枠数 | 1日あたり約8枠(限りがございますので、お早めのご予約をおすすめいたします) |
| 1枠あたりの所要時間 | 初診の場合は30分程度、再診の場合は15分程度を目安としております |
当日の混雑状況や検査内容によって所要時間が前後することがございますので、あらかじめお時間に余裕を持ってお越しいただけますと幸いです。

眼科専門外来担当医のご紹介
担当医プロフィール(非常勤・認定医)
| 氏名 | 能美 君人 獣医師 |
|---|---|
| 所属 | ロート製薬 複数の動物病院で眼科専門診療担当 医学博士号(眼科学) |
| 専門領域 | 動物の眼科疾患全般(白内障、緑内障、角膜疾患、網膜疾患 等) |
| 当院での診療担当日 | 隔週土曜日(月2~3回) |
担当医は、眼科領域を専門とし、専門学会に所属しながら、日々研鑽を積んでいる獣医師です。
白内障や緑内障、角膜潰瘍といった日常的に遭遇する眼科疾患はもちろん、網膜疾患や先天性の眼の異常といった、より専門的な評価が必要な症例についても対応しています。
当院の常勤獣医師とも密に情報を共有しながら、飼い主様にとって一貫性のある診療をご提供できるよう努めています。
資格の意味を解説します
認定医とは?
「認定医」という言葉を目にしても、それがどのような資格なのか、具体的にイメージしづらい飼い主様も多いかと思います。ここでは、眼科領域における認定医の資格について簡単にご説明します。
獣医眼科領域の認定医は、眼科診療における専門的な知識と診療技術を有する獣医師に与えられる資格です。認定を受けるためには、一定期間の臨床経験を積んだうえで、症例報告や学術的な実績の提出、そして専門的な試験や審査といった、段階的なプロセスを経る必要があります。取得後も、資格を維持するためには学会への継続的な参加や、症例発表などを通じた自己研鑽が求められることが一般的です。
このような資格は、単に「知識が豊富である」ということだけでなく、「継続的に学び続け、最新の知見を診療に反映させている」ということの裏付けでもあります。当院が眼科専門外来を設けているのも、こうした専門性の高い知見を、地域の飼い主様によりわかりやすい形でお届けしたいという思いからです。資格の有無だけを判断基準にする必要はありませんが、専門外来を検討される際の一つの目安としていただければと思います。
眼科専門外来をご希望の方へ
診療日時
眼科専門外来は、隔週土曜日(月2~3回)、13:00~15:00の時間帯で実施しております。担当医の出勤スケジュールにより日程が変更となる場合がございますので、正式な診療日については、ご予約の際に改めてご確認いただくか、当院までお問い合わせください。
なお、「急に目が開かない」「眼球が大きく腫れて見える」といった緊急性が高いと考えられる症状が見られる場合には、専門外来の診療日を待たずに、通常の診療時間内で速やかに対応いたします。当院は年中無休の診療体制を整えておりますので、まずはご連絡ください。
ご予約方法
専門外来は完全予約制です。電話予約か診察時に相談ください。ご予約の際は、ペットのお名前、症状の内容、これまでの経過(健康診断での指摘内容、他院での診断歴など)について簡単にお伺いいたします。他院での検査結果やお薬の情報がある場合は、その旨もあわせてお知らせください。
予約枠には限りがございますので、専門外来をご希望の場合はお早めのご連絡をおすすめいたします。症状が進行している、あるいは緊急性が疑われる場合は、その旨をお伝えいただくことで、優先的なご案内ができる場合もございます。
受診の流れ
お電話またはLINE予約より、症状や経過をお伝えのうえご予約ください。

症状に気づいた時期や変化の経過、日頃の様子について詳しくお伺いします。

スリットランプ検査、眼圧測定、眼底検査、角膜染色検査など、必要な検査を行います。検査の目的や所要時間、費用の目安については、実施前に丁寧にご説明いたします。

検査結果をもとに、目の状態や進行度、今後の見通しについて、専門用語をできるだけ避けながら丁寧にご説明します。

内科的な点眼治療、外科的治療の適応、経過観察など、複数の選択肢がある場合は、それぞれのメリット・デメリットを含めてお伝えし、飼い主様が納得したうえでご判断いただけるようにご説明します。

ご希望に応じて、当院での継続的な管理、または大学病院や高度医療機関との連携による治療へと進めます。専門外来受診後も、日常的な管理については当院が継続して担当いたします。
セカンドオピニオンをご検討の飼い主様へ
セカンドオピニオンは主治医への不義理ではありません
「今の先生に申し訳ない気がする」「セカンドオピニオンを受けたいと言ったら気を悪くされるのではないか」というお気持ちから、相談を躊躇される飼い主様は少なくありません。しかし、セカンドオピニオンは、現在の主治医の先生を否定したり、信頼関係を損なったりするものではなく、多角的な視点を持つことで、治療への納得感を深めるための前向きな選択です。今の治療方針にさらに自信を持てるきっかけになることもあれば、新たな選択肢が見つかることもあります。どちらの結果であっても、それは飼い主様とペットにとって、より良い判断をするための大切なプロセスだと当院は考えています。
ご相談の多い4つの悩み
No.1
手術の是非
白内障の手術を勧められたが、本当に必要なのか、今のタイミングが適切なのか迷われているご相談です。目の状態を精密に評価したうえで、点眼治療で対応できる範囲か、手術を検討すべき段階かについて、丁寧にご説明します。
No.2
治療が効かない
緑内障や角膜潰瘍などで治療を続けているのに、なかなか改善しない、あるいは悪化しているように感じる、というご相談です。現在の治療内容と検査結果を確認したうえで、治療の見直しが必要かどうかを専門的な視点で評価いたします。
No.3
視力の予後
この先、視力がどの程度保てるのか、専門医としての見解を聞きたいというご相談です。断定的なお答えが難しい部分もありますが、現在の病状や進行度から考えられる見通しについて、誠実にお伝えするよう努めています。
No.4
説明への納得感
現在の治療内容についての説明が十分でなく感じられ、モヤモヤした気持ちを抱えたまま通院を続けているというご相談です。検査データを一緒に確認しながら、なぜその治療が必要なのかを、時間をかけてご説明します。
ご持参いただきたいもの
セカンドオピニオンをスムーズに進めるため、以下の資料をお持ちいただけますと大変助かります。
- これまでの検査結果(スリットランプ検査の記録、眼圧の測定値、眼底検査の画像など)
- お薬手帳、または現在使用中の点眼薬がわかるもの
- 目の状態を撮影した写真や動画(症状の変化や、診察室では見えにくい普段の様子を伝える貴重な情報となります)
すべてが揃っていなくてもご相談は可能ですが、資料が多いほど、より精度の高い評価につながります。
セカンドオピニオン外来の料金と所要時間
セカンドオピニオン外来の料金は、実施する検査内容によって異なります。検査を伴わない相談のみの場合と、スリットランプ検査や眼底検査などの精密検査を追加で実施する場合とでは、費用が変わってまいります。具体的な料金の目安につきましては、ご予約の際、またはご来院時に丁寧にご説明いたします。所要時間は、資料の確認とご説明にあわせて〇分程度を目安としておりますが、検査を追加する場合はさらにお時間をいただくことがございます。
眼科専門外来におけるQ&A
Q.一般診療と専門外来、どちらを受診すればよいか分かりません。
A.判断に迷われる場合は、まずお電話でご相談ください。症状の内容やこれまでの経過をお伺いしたうえで、一般診療でのご案内が適切か、専門外来での受診をおすすめするかについて、スタッフよりご案内いたします。
Q.専門外来を受診するのに、紹介状は必要ですか?
A.紹介状がなくても専門外来を受診いただけます。他院での診断歴がある場合は、これまでの検査結果などをご持参いただけますとスムーズですが、お持ちでない場合でも問題ございません。
Q.担当医は非常勤とのことですが、緊急時はどうなりますか?
A.緊急性の高い症状が見られる場合には、専門外来の診療日にかかわらず、当院の年中無休の診療体制の中で常勤の獣医師が速やかに対応いたします。その後、専門的な評価が必要と判断された場合には、改めて専門外来をご案内いたします。
Q.専門外来を受診すれば、必ず手術を勧められるのでしょうか?
A.そのようなことはございません。専門外来では、まず正確な診断と病状の評価を行い、内科的な管理で十分に対応できるケースであれば、その方針をご提案いたします。手術が選択肢に入る場合であっても、飼い主様のご意向や動物の状態を踏まえたうえで、複数の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを丁寧にご説明します。
Q.セカンドオピニオンを受けたことは、今の主治医に伝わりますか?
A.飼い主様のご意向を確認せずに、当院から現在の主治医の先生へご連絡することはございません。セカンドオピニオンの内容を今後どのように扱うか(現在の主治医の先生にお伝えするかどうかなど)は、飼い主様のご判断に委ねられます。ご希望があれば、診療情報提供書の作成についてもご相談いただけます。
Q.専門外来で対応できない場合はどうなりますか?
A.外科的な心臓手術など、当院の専門外来でも対応が難しいと判断した場合は、大学病院や高度医療機関をご紹介いたします。ご紹介後も、日常的な投薬管理やアフターケアについては当院が継続して担当いたしますので、「紹介されたら終わり」ということはございません。安心してご相談ください。

